娘と今日の帰り道
車の中で話をしていて
やっぱりお芝居の話になり
経験したことないことを
脚本に書くってすごいよね
みたいなことを言っていて
ある信号を過ぎたときに
娘が
そう言えば思い出した
と
この間映画化された伊坂幸太郎の本の一場面の話をした。
殺し屋が出てくる話で
殺し屋と殺しを引き受ける仲介人との会話。
仲介人が殺し屋に
人を殺すときってどういう気持ちなのかと
尋ねる。
殺し屋は考えて
そうだな
青信号で行けると思っているときに
黄色に変わってあ、やばいなと思いながらも
ほんとに限りなくやばいなと思いながら
突っ込んでいく
そんなかんじだと
答えるのだ。
なんか
わかる気がする。
人を殺したことも
殺されることも
なく
極限の気持ちを
想像して
話を書く。
小説やお芝居を書く人の
想像力を
限りなく尊敬する。