朝ドラ「虎に翼」がおもしろい。
今週はヒロインの父親が疑獄事件に巻き込まれ
自白を強要され無実の罪で捕まりそうになったが
すばらしい判決で無実となった。
ドラマの世界には正義があるのに。
現実は…。
金曜日のゴールデンラジオで憲法の日にちなんだ東京新聞の社説が読まれた。
我が国の現状はこれだ。暴政だ。まだこういう社説が出るだけましという情けない世の中になっている。もしよろしかったらお読みください。
内閣とは法律を誠実に執行する行政機関で、国会は唯一の立法機関です。
法律は時に国民の権利を制約しうるので、国民の代表者である国会だけが立法できると憲法で定めています。
ですから、内閣が勝手に法の枠や解釈を踏み外してはなりません。
憲法は主権者たる国民の側に制定権力があり、政府は憲法に拘束される側ですから身勝手な解釈変更など許されません。
それが三権分立の本当の姿です。
でも、この10年単なる閣議決定で憲法や法律が読み替えられています。
これは暴政です。
出発点は2014年の夏、集団的自衛権の行使容認を安倍内閣が閣議決定した時です。専守防衛のはずの自衛隊が他国の戦争に介入できることになったのです。
180度の大転換です。平和主義を定める憲法9条から逸脱しています。
法治国家では法の整合性や連続性が求められますが、壊れてしまいました。
それからは安全保障の重要案件は閣議で決定されていきます。
敵基地能力の保有や防衛費倍増、高性能の次期戦闘機を他国に売ることも。
でも、そもそも閣議決定とは閣僚の合意事項で、法律を超える法的拘束力はありません。
もし、閣議決定に法的効力を認めるとすれば、内閣が勝手に法律を作るのと同じです。
国会は要らなくなります。やはり暴政なのです。