- 作者: 松谷明彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2015/03/14
- メディア: 新書
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少子化対策の意味のなさ
については
他の本でも読んだことがありましたが
人口の分析についても
目新しさがありました。
人口をいじると50〜60年後に必ずツケが来る。
日本には3度のベビーブームがあった。
戦後の食糧難の中で、産児制限はやむを得なかったとしても、人工妊娠中絶を国が奨励したことは、日本人の何かを崩壊させてのかもしれません。総妊娠数に対する人工妊娠中絶率は50%を超えていると言われ、先進国では飛びぬけた高さとなっています。国際的な批判の高まりと少子化の進行から、政府は、1982年の改正で、人工妊娠中絶を認める理由から「経済的理由」を削除しようとしましたが、女性団体のつよい反対運動により、国会には上程されませんでした。
人口問題もさることながら
東京が田舎都市になっているという話は
怖さが増します。
もはや、東京は人や情報がどんどん集まってくる魅力的な都市である、ということさえ、誤解と言わざるを得なくなってきています。東京は、このグローバル化の時代にあって、国際都市とは言い難い状況にあるのです。
外国の通信社、新聞社の支局の所在地を見れば一目瞭然です。かつて、東京がアジアの拠点であった時代には、これらのマスメディアはみな東京に支局を置いていました。(中略)
ところが、今では通信社などの支局はどんどん北京に移されています。東京に残されたのは、普段は誰もいない出張所。電話だけが置かれていて、かかってきた電話は北京にそのまま転送されます。東京は、情報を取る上で意味がない都市とみなされているのです。
「外国人を呼べばいいではないか」と思うかもしれませんが、おそらく、政府や企業が方針を変えて、海外から幅広く優れた人材を呼び込もうとしても、応じる人はほとんどいないでしょう。なぜなら、彼らは日本では働きたくないのです。残念な話ですが、これは間違いのないところです。
研究者・技術者にとって、履歴書に日本で働いたことがあるという経歴があれば、それは減点項目になります。なにか問題があったから、日本のような遅れたところに行ったのだとみなされてしまうのだそうです。
最近
このような
怖い話によく当たります。
アマゾンの評価の欄を見ると
極端だという人もいますが
資料がいっぱいあって
けっこう説得力があり
こわいのです。
これから暑くなりますので
暑気払いにぴったりです。