はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

好きな人の好きな人を大切にする

マリリスが咲きました。


チューリップより
すっきり花だけです。

チューリップは翌年になると
球根が小さくなって
花が咲かなくなりますが
マリリスは今年で何年目だろう。
5年目かな?

ろくに世話もしないのに
律儀に花を咲かせてくれます。

悪人
上を読みました。

怒り(上) (中公文庫)

怒り(上) (中公文庫)

おもしろい書き方です。

最初に凶悪な殺人事件が出てきて
犯人が逃げていることを告げる。

そのあと

いかにもその人が犯人かもしれない
という登場人物が出てくる話が
3場面で展開されていきます。

魚市場にふらっと現れた若者
ホモセクシュアルの出会いの場から拾ってきた若者
沖縄の離れ小島に現れた若者

3つの話が並行して描かれていて
3人とも朴訥で
ステキな若者

でもこの中に一人犯人がいる

いったい誰?

と先が気になるうまいストーリー展開です。

若者3人とも好きだけど
特にホモセクシュアルの直人が好きだな。

彼だけは犯人ではありませんように。

沖縄の話で関わりあう人々の
主人公になっているのは泉という高校生の女の子です。

母一人子一人で
男関係にだらしない母親のために
いられなくなり
母の友人を頼って沖縄にやってくる。

泉は
最初
母が友人の夫と何かまた間違いが起きるのではないかと
心配していたのですが
母親の友人の夫、耕作について
次のように書かれています。

 耕作は無口で、どちらかと言えば粗野な男なのだが、不思議とそばにいると相手に安心感を与える。この島に来た時、この耕作がまた母に惚れたりして面倒なことにならなければいいけど、と心配した。
ただ、同じ屋根の下で暮らしているうちに、耕作は心の底から瑞恵おばさん(母の友人)のことが好きで、その瑞恵が大好きな友達だからこそ母を受け入れ、自分にも優しくしてくれるのだということが分かった。自分の大切な人の大切な人を大切にする。とてもシンプルなことだが、実はそう簡単でない。でも耕作たちはそれを自然に実践してくれる。泉はこの島で暮らし、とても大切なことを学んでいる気がしている。


好きな人の好きな人を大切にする

好きな人が「好き」っていう価値観は
共有しやすいようで難しいのは
本当にそうです。

私も大切なことを教えてもらった気がします。