はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

喜ぶ顔が見たい

NHKの「達人×達人」という番組があるのですが

日本一の鰹節職人と言われる瀬崎祐介さんと

書道家の武田早雲さんの対談がおもしろかった。

 

一回見たのだが再放送をまたフルで見てしまった。

 

瀬崎さんは仕事での父親と不仲になったことから

仕事をやめようと思い住む場所も変わるので

保育園の息子にビデオ編集をする仕事変ろうと思うけどいいかと聞く。

息子さんが

「替わるんだったら忍者か消防士がいい。

 でもまた最後は鰹節造る人になってね。

 鰹節造ってるお父さんかっこいいから」

 

と言ったことで思いなおす。

 

保育園に娘さんを迎えに行ったとき

仕事の合間に抜け出した瀬崎さんは

カツオの匂いがプンプンする。

ほかの男の子が「なんかくさーい」という。

あ、娘に怒られるな、こんな臭いままで来てむすめにわるいこと

したなと思ったときに

娘さんが

「このにおいが今から鰹節のいいにおいに変わっていくんだよ」

と言ってくれて

思いきり抱き締めたという。

 

小中学校でいじめにあい

辛い毎日を送っていた瀬崎さんを救ったのは

トイストーリー」との出会いだった。

 

人が喜ぶものを作り出したい

 

という

人生が始まったのだ。

 

人が死んでいくときのお土産は

「誰かが喜んでくれた」

という思いだと思う。

持っていくのはそれだけだと思う。