はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

すごいひと


11月29日、30日と
新川文化ホールで
魚津ふるさとミュージカル『郷 義弘』が
上演されます。

郷 義弘は鎌倉時代の刀造りで
国宝2口、重文5口を作り
天下三作と称され
二七歳で世を去らなければならなかった
稀代の天才です。

このミュージカルの上演団体が
はてなの町のコンサート」ですが
その代表が北原俊郎さんとおっしゃる方です。

北原さんは工作機械を扱う会社の社長さんで
ミュージカルとはまったく畑違いのお仕事なのですが
若い頃に演劇をやっていらっしゃったこともあり
ご縁からこのような地元出演者も参加する
ミュージカルをずっとやっていらっしゃって
今年で九回目になるのです。

北原さんは
「富山写真語 万華鏡」の
高志の群像シリーズの
一人目の方です。

それまで富山のモノや事象を
テーマとしてきた万華鏡が
「人」をテーマとして始まったのが
「高志の群像」シリーズです。

高志の群像に取り上げられる方々というのは

世間に広く名前を知られている方ではないが
知られようともしておいでないが
性根が座ったすごい活動をしている人

といったらいいのでしょうか。

とにかく
その一人目に選ばれた
北原さんは
すごい人でした。

ミュージカルを上演し続ける、
それだけでも十分すごいのですが
もうひとつ、

選挙個所を減らした人なのです。

市の選挙管理委員長といえば
そこそこの市の名士がなるもので
代表的なお飾り役職と言っていいでしょう。
お飾りといっても信頼のおける人でないと
廻ってこない役職でもあります。

市の選挙管理委員長になった北原さんは
市の選挙箇所が多すぎるのでは
と疑問を持ちます。
一体選挙にいくらかかっているのだろう
と職員に尋ねますが
正確な数字はいっこうに教えてもらえなかったといいます。
しかし付き合いを重ねるうちに
その数字を知った北原さんは
選挙箇所を減らすための行動に移ります。

区長会、行政との折衝の繰り返しですね。
そうして
選挙箇所を

32から18に、

看板設置個所を

150か所から38に

減らされたのであります。

お役所と地域の人たち
両方の信頼がなければできないし、

無駄をなくしたいという
強い思いがなければ
こんな面倒なことはできません

看板設置とか
選挙の場所とか
決まりきったことで
変更できることだとは思いませんでした。

でも
無駄だと思って
変えた人がいるというのは
驚きでしたね。

選挙が始まるニュースをやっていて
北原さんの
選挙箇所削減という
偉業を思い出したのでした。