はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

ありがとう

ネコが死んだ。

17年間一緒に暮らしてきたネコで

今ネットで見てみると

ネコの17歳は人間の84歳に当たるそうで

母と同じ年になる。

だのでネコの84歳を母に言うべきかちょっと迷っている。

1週間ぐらい前から餌を食べなくなり

かろうじて水は飲んでいたが

2日前からは水も飲まなくなった。

 

水を飲まなくなった辺りから

これはもう引き返せない寿命だと思えた。

 

水も飲めない状態というのはかなり辛そうで

動けず 息が荒いのを

見守るしかない。

 

水が飲めなくなって

もうすぐ死んじゃうんじゃないかと思ったが

呼吸の荒いまま

2日間がんばった。

 

これを見守るのがつらかった。

がんばってがんばって

ネコは心臓を止めた。

 

17年前 家の玄関の外から大きな鳴き声のような声が聞こえてきた。

玄関の外に 生まれたてのネコが一匹いた。

どうして一匹だけネコがいたのか謎なのだが

すでに我が家には飼い猫がいたので

ネコを飼うことにはさほど抵抗がなく

捨てられていたその猫を飼うことになった。

 

体中赤い色が混じっていて

あとでそれがノミによるものだとわかった。

前足が生まれつき曲がっていてびっこを引くネコだった。

 

飼いだすとそれは家族の一員になることで

我が家の一人格だった。

体が小さく見た目もいまいちのメス猫だったが

なかなか賢いネコだった。

 

どこが賢いかというと

家族全員になついていた。

母が一番世話をしていたのでもちろん母の娘ネコだったが

私が呼ぶと必ず来てくれて喉を撫でていたし

 

夫なんてとくに世話しないのに

夕飯時には必ず夫のひざに座っていた。

 

娘にもそれなりに愛想が良かった。

 

だから家族全員でかわいがったネコだった。

 

ありがとう。

 

1人で過ごす母を慰めてくれて。

私が呼ぶと必ず来てくれて。

夫の膝を愛してくれて。

 

日々の生活でどれだけあなたに慰められたかわからない。

ありがとう。