花好きだった祖母が残していったシンピジウムの鉢が20ほどあって
冬になると納屋に入れて春になると外に出していた。
母が。
今日 納屋の中で花を咲かせているシンピジウムに気がついた。
外に出されていない。
去年採れたジャガイモは春になると芽が出てくるのだが
早々に母が全部芽をとって一度は芽なしジャガイモになっていた。
去年までは。
今年はジャガイモの目がそのまま。
今年の春は
母がやらなくなったこと、やれなくなったこと、気がつかないこと
が多い気がする。
階段を一歩昇ったか、降りたか、
どっちだかわかんないがそんな感じだ。
でも畑の草をむしったり 今日も里芋を植えるのに植え方を教えてもらったり
夜会合に出かけるときは茶わんを洗ってくれるし
茶碗を拭いてくれるし
助けてもらうこともたくさんある。
圧迫骨折以来 何となく体の調子が悪くて それを口説くし
時には早く死にたいなどとも言うし めんどうくさいのだが
時には邪険になり 時には少し話を聞いて日々を過ごす。
高齢者家族の毎日。