土曜日
福岡ミュゼカメラ館で開かれていた
「戦世(いくさよ)を超えて」という
戦争フォトジャーナリスト大石芳野さんの写真展に行ってきた。
大石さんが取材してきた戦地となった人々
沖縄、本当に数多くの写真が展示されていて
最後のコーナーが
「東南アジア、中国」だった。
そこに書かれていた大石芳野さんのメッセージ。
戦争は終わっても、終わっていない。
そう強く感じたのは40年以上も前になるが
東南アジアを訪問した時にそれを知ったのは
日本軍の残虐行為を訴える人々の真剣な表情に直面した時だった。
若い私には「日本軍に家を焼かれた」「家族も村人も殺された」
という言葉を信じられなかった。
戦争は終わり、私たちは戦後教育の中で伸び伸びと育ってきたけれど、
同じ時代を彼らは日本を恨みながら生きてきたのだった。
かなり大きなコーナーを占めて
日本に占領されかかった時の日本人の残虐行為について
詳しく書かれていて驚いたことがあった。
配線記念日のこの月には日本が受けた戦争被害について
語られるが
東南アジア、中国、韓国で行ってきた
加害行為についてほとんど目を向けようとしていない。
自虐史観どころか何も知らないおちゃらけ民族になっているのではないか。
ドイツのように自らの加害性を認めたうえでの国づくりは
今からでも日本が世界の中で信頼される一国になるうえでどうしても
やっていかなければならないことではないか。