風が吹き荒れた。
春先の風は他の地区にないくらいに
強い風が吹くことがあって地域の名前を付けて
「蓑谷風」
と呼んでいるが今日は一日中吹き荒れた。
風の強さは
「1枚たりとも桜のはなびら残さんからな」
というような勢いで
桜の花びらは見事に散ってしまった。
桜しべが残りそれはそれでまだまだ美しい。
ずっと晴天が続いて
これほど一斉に桜の満開を長期間味わえたのは
初めてではないかと思うくらいだった。
桜の花は心をざわつかせる。
これ程の美しさをもっと味わうべきでは
せっかく咲いているのにと焦ってしまう。
風が吹いて区切りとなりました。
ホッとしました。