はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

テレビに出てきたおかあさん

夜中のテレビを見ていたら
夜中に
出会った人の自宅までついて行って
その人の家の中で
話をする番組をやっていた。

この番組は前にも見たことがあるけど

夜中
突然テレビがついて行っていいか
と聞かれて
OKする人はあまりなく
大概の人は断るのだが
たまにいいですよ
という人がいるのだ。

この間見た番組では
年のころは50前後だろうか。
痩せて色黒の男性で
白い上下のスーツを着ているのが
遊び人っぽい。

生活に疲れている人のようにも見えたが
家について行っていいかと聞かれて
一つ返事でいいよと答えた。

母親と妹親子と
4人で暮らすという彼の家は

果たして
ごちゃごちゃなのだった。

ただ彼は
それを気にする風もなく
あけっぴろげで隠すところがない。

寝ていたおかあさんが起きてくる。
七十代だろうか。

どんな息子さんですか

とテレビ側の人に聞かれる。

私は今仕事してないけど
こずかいを時々くれるんです。
私にしては上出来のいい息子です。

と想像していた答えと
ちょっと違った。

お母さんが一番楽しいことは何ですか

と聞かれたお母さんは

息子や娘の弁当を作ることですね。
何がおいしいか
考えながら作るのが楽しい。

という答え。

これも想像と違った。

弁当作りを

やらされてる

と思わずに
楽しんでる。

かなりの年なのに。
弁当作るとか面倒なのに。

自分が何かを
人のためにできる喜びを
自覚できている
おかあさんは
とても素敵で
温かい気持ちになったのだった。

私も人のために何かできることがあることを
もっと喜んだ方が
いい人生になるはず。

ほんとに
すてきなおかあさんだった。