はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

やることをほっぽって読んだ

怒り(下) (中公文庫)

怒り(下) (中公文庫)

先日吉田修一の本を読んだと
「悪人」を取り上げていましたが

「怒り」のまちがいでした。
すみません。

残忍な殺人事件が起きて
その犯人を追う物語。

それらしい若者が出てくる
3つの話が出てきて
そのうちのだれが犯人かわからない。

氏素性が分からないと
ひょっとして
と思ってしまう。

信じることのむずかしさ

を後半はずっと考えさせられました。

私もすぐに疑ってしまうよ。

「上」を読んで
本当の犯人が気になっていたので

お尻から読んで
犯人をわかってから
もう一回最初から読みました。

先にそういうの分かるの絶対いや
って全く思わないので

もう犯人が知りたくて知りたくて
わかってから安心して読みました。

わかっていても
おもしろかったです。

3つの話がどれも拮抗して
おもしろいストーリーで
最後の結末も3つとも素晴らしかった。

最初お尻だけ読んだときは気付かなかったけど
ちゃんと読んで
最後の1ページ前の少年の手紙を読んだら
どっと涙が出てきました。

最後で泣かせる。
うまいよ。

文字だけで泣かせる。
すごいよ。

おすすめの一冊です。