はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

ひと月かかる

先日
奥田英朗の「わが家の問題」という短編集を読んだら
とても面白かったので
図書館にあった

沈黙の町で (朝日文庫)

沈黙の町で (朝日文庫)

を借りてきて読みました。

昔みたいにバリバリ読めない。

4週間かかった。

いじめがテーマで
朝日新聞に掲載された連載小説のようです。

確かに連載小説の助長感はありますが

小説を書く人は
どうしてこんなに色々な人の気持ちになれるのかと
驚きますよね。

いじめにかかわった
中2の子供たちについて
ひとりひとり
環境が違うし思いも違うのを
ていねいに書き分けてありました。

いろいろ経験してきた大人が

経験がなかった若い時代の人物になるのは
難しい気がするんですが
作家さんはいともたやすく
何も知らなかった幼い頃の人物になりきる。

すごいです。

最後まで
死に至る過程が明かされないので
ひたすらそれを知りたくて追いかけました。

タイトルの「沈黙の町で」

は学校の閉塞感もあらわしてると思います。

今の子供たちは大変ですね。
道徳なんか強化しても何の意味もありません。

もっと大胆な改革が必要でしょうね。

それについてはまた今度。