朝 朝ドラを見ながら
ご飯を食べていると
母が
「ピアノやめよっか」という。
母はピアノを習っている。
親戚のお嫁さんがピアノの先生で
娘が習い出したときに一緒に始めたので
もう20年ぐらいになる。
3年前に圧迫骨折をやってからは
全体に調子が悪くなってピアノも大変そうになっていたのだが
リハビリの先生に勧められたこともあって続けてきた。
ここにきて腕がしびれてくるようになって
指が出なくなったという。
この間運転免許も返納して
歩ける距離も短くなってきた。
母の不調を聞くのはつらい。
でも不調を聞くのが家族の役割なのだろう。
そう思ってないと。
でも朝も昼もご飯のあとの後片付けや茶碗を洗ってもらってるし
畑もやってもらってるし
ずいぶん助けてもらってる。
草刈り機で草だって刈る。
高齢者は
自分でできなくなることを
ひとつひとつ受け入れていかなくてはならない。
容色の衰えをひとつひとつ受け入れていかなくてはならない。
それが大きな仕事。