はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

天皇制とは

国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

国体論 菊と星条旗 (集英社新書)

天皇制とは なんて
タイトルから振りかざしてしまったが

この本は

天皇制を利用して
アメリカが天皇の位置に取って代わったのでは?
とそういうことを
言ってるんではないかと思う。

この本は
作者の白井総が「大竹まことのゴールデンラジオ」に出て
こんなことを話していて
それで借りて読んだのだが

私にすると
めっちゃ難しくて
全然進まず
図書館から借りた2クールの
返す期限が今日だったので
返還日に迫った
昨日今日と
人目も気にせずガチに読んだ。

天皇制について
明治以来のいろんな左派右派の考えが
書かれていて
ちんぷんかんぷんだった。

その中で
坂口安吾
文章が書かれていて
これがすごくわかりやすかったので書いておきたい。

 天皇制というものは日本歴史を貫く一つの制度ではあったけれども、天皇の尊厳というものは常に利用者の道具にすぎず、真に実在したためしはなかった。
 藤原氏や将軍家にとって何がために天皇制が必要であったか。何が故に彼ら自身が最高の主権を握らなかったか。それは彼らが自ら主権を握るよりも、天皇制が都合がよかったからで、彼らは自分自身が天下に号令するよりも先ずまっさきにその号令に服従してみせることによって号令が更によく行きわたることを心得ていた。その天皇の号令とは天皇自身の意思ではなく、実は彼らの号令であり、彼らは自分の欲するところを天皇の名に於いて行い、自分が先ずまっさきにその号令に服してみせる、自分が天皇に服す範を人民に押し付けることによって、自分の号令を押しつけるのである。
 自分自らを神と称し絶対の尊厳を人民に要求することは不可能だ。だが、自分が天皇にぬかずくことによって天皇を神たらしめ、それを人民に押しつけることは可能なのである。そこで彼らは天皇の擁立を自分勝手にやりながら、天皇の前にぬかずき、自分がぬかずくことによって天皇の尊厳を人民に強要し、その尊厳を利用して号令していた。
 それは遠い歴史の藤原氏武家のみの物語ではないのだ。見給え。この戦争がそうではないか。(中略)何たる軍部の専断横行であるか。しかもその軍人たるや、かくの如くに天皇をないがしろにし、根底的に天皇を冒涜しながら、盲目的に天皇を崇拝しているのである。ナンセンス!ああナンセンス極まれり。しかもこれが日本歴史を一貫する天皇制の真実の相であり、日本史の偽らざる真実なのである。


天皇制は利用され続けてきた。

戦後の天皇陛下マッカーサーが並んだ写真は

アメリカが日本の征夷大将軍となった瞬間だった。

以後、地位協定の名のもとに
アメリカの支配は続く。