大学時代に読んだ本の中に
個体の大きさと繁殖数で言えば
人類は異常だ
と書いてあった本があった。
小さい虫は数が多いけど
個体が大きくなると数は減っていく。
ゾウとかライオンとか。
しかし人間は
個体数が多い割に世界的に
数が多すぎるらしい。
それを読んだ私は
学部の飲み会かなんかで
「人間がもっと減るべきだ」
とぶっこいたら
じゃあ、まずあなたが死ねば
と言われて
二の句が継げない状態に
追い込まれたのだった。
知恵を以て
人類は世界中を棲家として
大繁殖した。
自然の摂理で言えば
人間が減る方向に向かうのも
人々の中に内在している。
自分の心の中に
善と悪が半分ずつあることを
たいていの人が自覚している。
知恵が勝り
平穏な日常を過ごせる
今の日本にいられることを
感謝するばかりだ。
