はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

親は悪くない

最初の就職は名古屋でした。

親元は学生の時から離れていましたが
新しい土地での就職でした。

市内の学校で働きましたが
最初は
2クラスある2年生の受け持ちでした。

替わっていったばかりで
もうすぐ退職なさるぐらいの
ベテランのかたと
組ませていただくことになりました。

女性の方で
とても可愛がっていただきました。

ある時
印鑑の話になりました。

私は高校卒業の時に学校からもらった
プラスチックケース入りの
印鑑を使っていたのです。

それで何の不足もなく
出勤簿に押す印鑑はそれで十分でした。

そのベテラン先生は

普通は就職するときに
親がちゃんとケースに入った
印鑑を持たせるものだけどね

とおっしゃったのです。

ですが
出稼ぎから帰ってきて
田んぼをやっていた父と
工場勤めの母に
就職するときに
立派な印鑑に入ったケースが
必要だなんて
まったく知らなかった
と思います。

親の落ち度を言われると
とても悲しい気持ちになったので
よーし私は
言わないようにしよう
と思ったのを覚えています。

そして
娘にも
印鑑も何も買ってやりませんでしたが
何とかやっているようですよ。

ということで
雨の日に
ちょっと思い出して。