はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

わりきり

彼女たちの売春

彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

「売春」に「わりきり」とルビをふってある。

出会い系喫茶で
夜系の仕事をする女性たちを
全国に渡って取材している。

こういう取材は今までもあったと思うが

この本を読んで感じるのは
作者、荻上チキのフラット感だ。

そういうつもりがなくても
私にしても
どうしても上から目線というか
いやらしさが出てくるものだが

そういういやらしさがないのが
よかったとまず言いたい。

そして
「わりきり」
とルビを振ってあるのも

ぴったりだと思った。

何人ものインタビューがつづられているが
仕事を好きだという人は
1人もいない。

お金のためと
わりきらざるを得ない。

足を洗いたいと思っている人が
大方だ。

学校の学費を払うためだったり
家族と一緒に暮らせず生きていくためだったり

生きていくには
お金が必要なのだ。

社会保障からも遠い。

みんな一生懸命生きている。