はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

そういえば

そう言えば
この間
かぶらずしを漬けました。

数年前までは母が毎年作ってくれていましたが
歯を悪くしてから
作るのをやめてしまい
それに地元の
ふるさと加工でたくさん作っておいでて
いただいたり買ったりするので
作るまでの必要がなかったんです。

それが
今年はかぶらをいただいたので
母がなぜか作ってみたらというので
なんとなく流れでこうなってしまいました。

全部目分量でやったので
おいしいかどうかわかりませんが。

おいしくなれ。

かぶらずしを初めておいしいと思ったのは
祖父が死の床にある病院にいるときだった。

親戚のヤマダカズコさんが
付き添いで泊まり込んでいる家族のために
かぶらずしを持ってきてくださったのだ。

あのころは
そんなに規則もなく
付き添いで何人も泊まっていた。

小学校5年生の私も病院に泊まったぐらいだ。

亡くなる数日前のことだったと思う。

私は祖父が大好きで
その祖父がもうすぐ死んでしまうという
そういう現実を受け止められないでいた。

ひとりで病院の廊下の窓から
降る雪を見ては
どうかしてじいちゃんが治ってくれればいいのに
と思っていた。

そんな私だったが

かぶらずしはおいしかった。
いっぱい食べた。

食べる度に思い出すなんてことはないが


ときどき
思い出す。

死に死にのじいちゃんと
家族と親せきでにぎわうベッドの横と
かぶらずしと。