- 作者: リチャードロイドパリー,Richard Lloyd Parry,濱野大道
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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先日
大川小学校の
2審の仙台高裁で
訴えた保護者たちの勝訴が伝えられたが
この本は
その大川小学校の児童教職員含めて74名が亡くなったことを
中心に取材されたルポ。
綿密な取材、
冷静な筆のタッチで
実際にあったことを
書き綴ろうとする真摯な姿勢が
最初から感じられて
その清潔さに最後まで引っ張られていく。
訴えるというのは
その地域に逆らうということなのだ。
逆らえばその復習
昔で言えば村八分のような扱いを、
わかるかわからないかとはっきり言えない
靄のかかったようななかで
差別をうけていくことなのだ。
それが日本だということを
この著者はぐいぐいと突きつける。
同じ子供を失った保護者でも
他の失い方の違い
家族とか、家とか、職場とか。
それで保護者のつながりが断絶されていく。
訴える立場に至った人
そうではなかった人
克明な取材が
言葉が胸を打つ。