はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

知らなかった。

娘が東京に観劇に行ってきた話。

国立劇場の研究生の方と縁があって知り合い
卒業公演を見に行ってきたのだ。

その出演者の中にマリコさんという方がいらして
娘が座った席の隣の一群が
マリコさん関係の方だと気付いた。
ちなみにマリコさんはとてもうまい役者で
目を惹いたと娘は言っていた。

卒業公演ということで
マリコさんのお父さん、お母さん、おばあさん
の3人が娘の横の席にいらしたことが
会話の中で分かったらしい。

それは1幕と2幕の間の休憩時間の会話だったという。

お母さん「おばあちゃんたら知らなかったのよ。
     マリちゃんがお芝居に出てるの」

おばあちゃん「えーっ!マリちゃん
       このお芝居に出てるの?
       全然知らなかったわ」

お母さん「何回も言ったじゃない。
     そうじゃなきゃ誘わないわよ」

おばあちゃん「あたしはまた珍しいお芝居を見せてもらえるんだと」

お母さん「だいたい声を聞いたらわかるでしょう?」

おばあちゃん「わからないわよ、声を聞いたって」

おばあちゃんのつぶやきは
何で教えてくれなかったの、どれがマリちゃんなの
とずっと続いたそうで

2幕は
お母さんが
マリちゃんが出てくるたびに
「マリちゃんよ」

と教えていらしたらしい。

娘は今回の観劇旅行で
手帳をなくし、切符をなくし、チケットをなくし
大変だったらしいのだが
私よりこの一家の方が大変そうだったと
会話調で話してくれて
ブログネタにさせてもらったのでした。