はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

春一番

きのう
今までにない大雪が降ったと思ったら
今日はもう春一番とか。

洗濯場の波板の屋根が
ぼたぼたと
大雨みたいな音を立てているのは
屋根雪が解けている
音だ。

先日の城端時報の新年会で
山本先生から
昔の城端の雪のお話を聞くことができた。

昔は、
昔って7〜80年前ね。

昔は
いつもこれぐらいの大雪が毎年降っていて
正月までに一度屋根雪を降ろす。

屋根雪は道路に降ろすので
道が雪で高くなる。

年明けからつごもり市が近づくと
もう一度屋根雪を降ろす。

道路に降ろされた雪は踏み固められて
ぎゅっとつまる。

その雪を大ノコギリで四角く切り

切り取った四角の雪を背負子で池川に運んで川に流す。

そのうちに川がいっぱいになってくるので
流せなくなると

次は別院に雪の四角を持っていく。

別院もいっぱいになると
小学校前、今の行政センター前にもっていく。

行政センター前にうずたかく積まれた雪は
春一番が吹いて初めて溶けていく。

これで雪で埋まっていた道が空いて
つごもり市の準備ができる。

つもごり市には五箇山から借金払いに
人々がやってくるが
在所によって泊まる宿が決まっていた。

そういう人たちを目当てに
金沢から商売やが来ていた。

いちばんよく売られたのは番傘。

子供もこの時に番傘を買ってもらう。
買ってもらった傘は
次のつごもり市までもたさないといけないのに
やぶいては
怒られた。

雪が道路にある間は
消防車が入らないので
火の始末は厳重だった。

というようなお話でした。





つごもり市には金沢から業者が来ていた。