はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

私の仙台

仙台で泊まったビジネスホテルは
欅のある通りで
翌日 会場のある仙台サンプラザホールに
みんなで10人乗りぐらいのタクシーで向かった。

珍しくもない雪が降っていて
寒い朝、しばらく行くと
突き当りに大きな建物が見えた。

「向こうに見えるのは駅ですか」

「そうです。仙台駅ですよ」

ということはこれはテレビでよく見る
欅が両側にあって涼しげな仙台市の目抜き通りですね。

仙台駅を見ながらタクシーは
駅のしばらく手前を右折する。

「この道路が楽天が優勝した時や羽生君がパレードしたところですよ」

片道4車線の広い道路を通りながら運転手さんが教えてくれる。
そう言えばテレビで見たことがあるようなないような。

「そう言えばゆずは仙台出身でしたね。家は仙台市内にあるんですか」

「はい、少し外れたところなんですけど」

「今もご家族は住んでいらっしゃるんでしょうかね」

「いや、もう、どうでしょうね。お母さんはいらっしゃらないですね」

「お父さんは」

「お父さんは学校の先生だから、どこかにはいらっしゃるのかもしれませんね。
 羽生さんの家はずっと市営住宅だったんですよ。そこにはもうみえないでしょうね」

羽生さんのスケートのためにすべてを注ぎこみ
家族の暮らしは質素だったらしい。

それにしても立派すぎますよね、羽生君は

と運転手さんが言われて
ホントですよね
若いのになんであんなに立派なんでしょうかね。

と話しているうちに会場に着いた。

居酒屋で食べた牛タン4切れと
運転手さんとのゆず話が
私の仙台を味わったすべて。

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