「呼吸入門」齋藤 孝 角川書店
齋藤先生は「声に出して読みたい日本語」でおなじみの
あの齋藤先生。
この本は小三治さんの落語を聞きに行ったときに
入間市駅前のブックオフの閉店セールで買った本です。
帯にありますとおり
「3秒で吸って、2秒止めて、15秒で吐き出す」
を2分ぐらい繰り返すのがいいらしいです。
齋藤先生はずっと日の当たる道を歩いていらしたかと思いきや
あとがきを見ると
息について意識的に考え始めて二十年が経ってしまった。
私は呼吸研究に自分の生活すべてを賭けていた。いつ形になるともわからぬ中、呼吸法の実践に明け暮れ、息の現象的研究を立ち上げようとしていた。
「教育の根幹は息にあり」という確信が揺らぐことはなかったが、全く評価のない状況で無休の研究を何年も続けたことで精神のダメージは大きかった。そして、そのダメージさえも呼吸法でしのぎ続ける、という笑い話にさえならない自家発電状態が続いた。 あとがきより
ということだそうです。
息をそれほど研究なさっていたとは知りませんでした。
不遇の時代が長かったことも知りませんでした。
そういうところを
通り抜けていらっしゃるんですね。
体幹をしっかりさせて
集中力を増し
教育的効果もあるそうですよ。
二十年の結集を
誰でもできるようにわかりやすく言うと
3秒吸い、2秒止め、15秒吐く。
吸うのは鼻。
吐くのも慣れてきたら鼻の方がいいそうです。
へそのちょっと下を意識して。
きのうはやったんだけど
今日はもう忘れてました。
継続はむずかしい。