砺波演劇鑑賞会に入ってよかった
とマジ思ったのが
今回
小松座の「父と暮らせば」
を見られることだ。
その昔
井上ひさしの本はみなと同じように
かなり読んだ。
あんまり覚えていないのだが
戦後の貧しい時代のドタバタが
面白おかしく書かれていて
次から次へと
箸が伸びたという感じだったと思う。
こまつ座が井上ひさしによるものだとは
知っていたが
井上ひさしがどれほど演劇に情熱を傾けていたのか
こまつ座を愛していたのか
今回初めて知った。
こまつ座を知らずして
戯曲を知らずして
井上ひさしを読んだことある
などと言ってはいけないのであった。
「父と暮らせば」
は2004年に
原田義雄と宮沢りえによって映画化されていますが
たしか受賞もしていたし
りえちゃんは高い評価を受けていたと思いますが
見ませんでした。
爆心地からの生還者の言葉が期待できないので、あの熱中で何が起こったかは、なにひとつ分からないように見えますが、じつはそうでない。何十万もの目撃者たちがおりました。
この方々は、やがて被爆者と呼ばれることになり、「あの朝、死んでいた方が、まだよかった」と呻き、生涯にわたって苦しまなければいけなくなるのですが、しかし、多くの方々が凛とした勇気をもって、たくさんの手記を書かれました。
被爆者の方たちはたくさんの手記を残しており、二万とも五万とも言われる。
多くは活字になり、本屋でも手に入る。
それを私はずっと、聖書のように読み続けてきた。
(中略)
例えば飯がうまいとか、友だちとビールで乾杯とか、平和を味わえる権利を持った人たちが戦争で一瞬にバシッとすべてを断ち切られる。人生っていいなあ、と思った時ほど、そういう可能性を断ち切られた人たちもいるんだってことを思い起こす習慣を持ち、やりたいけどやれなくて亡くなった人がいるってことを同時に思い出す「心の仕掛け」をつくんないとダメだ。…
となみ演劇鑑賞会ニュース 「井上ひさしが語る『原爆』『父と暮らせば』」より
井上ひさしは
広島・長崎・沖縄は
絶対書かねばならないと
亡くなるまでおっしゃっていたそうです。
井上ひさしの一生の中で
戦争について考えてきた量がすごい。
深い人がすごい量を考えているので
掛け算にするとすごいことになります。
それが演劇は
笑えたりするところもあるから
おもしろいんですよね。
娘役の栗田桃子さん(蟹江敬三の娘さん)は
この役で
演劇賞をいくつもとっていらっしゃいます。
上映は9月23日夜6:45〜
24日昼1:30〜
良かったら皆さんもご覧になりませんか?
私に連絡をいただいてもいいですし
0763-33-0725に
電話するという方法もあります。
砺波にいてこまつ座が見られる。
もったいない。