はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

兄妹の夏休み

先日ラジオクラウドで聞いた

安住紳一郎の日曜天国」の昨年の総集編で読まれたハガキが心に残ったので

皆さんにご紹介します。

 

 小学生の夏休みは妹との距離が近づく季節でした。私と妹は特別仲が悪いわけではないのですが、距離のある兄妹でした。普段は妹と遊ぶことはあまりませんでした。何となく照れくさかったのです。しかし、夏休みは一時的にその関係が変わります。我が家には毎朝妹とラジオ体操に行く習わしがあり、体操後はそのまま近所の友達に妹も加わって遊ぶのが毎年の恒例でした。夏休み序盤は友達に見せる顔と妹に見せる顔が混ざることに戸惑うのですが、三日もすれば距離が近づき、仲良く妹とも遊べるようになります。そして日差しがきつくなる7時半前に帰宅し、子供番組「ポンキッキーズ」を見ながら一緒に朝食を食べるのが夏休みのモーニングルーティーンでした。

 そして夏の終わりとともにまた、以前の距離感に戻っていくのです。それから25年、妹が晴れて結婚と相成りました。披露宴の席にて、サプライズで私がお色直しのエスコート役に指名されました。サプライズと言っても正直ベタな展開で「来るだろうな」と思っていたので余裕しゃくしゃく、得意顔で妹と腕を組み、出口に向かって歩みを進めました。するとBGMが変わりました。聞き覚えがあるイントロ、夏休みのポンキッキーズで毎朝妹と聞いていたあの曲です。一瞬にして小学校時代の夏休みがフラッシュバックし、大衆の面前で25年ぶりに妹との距離が近づきました。 

 正直それから先のことは覚えていないのです。あとでVTRを確認すると、曲がかかって数秒で、膝が震え、私の歩みが止まり、妹に腕をひかれ、涙、涙、涙でようやく歩いている私が映っていました。兄の威厳はどこへやらです。それ以来夏になるとこの曲を思い出し、妹と過ごした夏休みを思い出し、妹の披露宴を思い出しいつも赤面しています。

 

私は兄弟がいませんが

ついたり離れたりのこの感じがうらやましくありました。

妹さんもお兄さんと同じ曲をおぼえていたのが

ある意味奇跡ですよね。

その曲は

大江千里の夏の決心

www.youtube.com

昔は朝に子供向けの番組があった。

けっこう大人が見てもおもしろい内容で

子どもと一緒に見られた。

社会的な心配が少なく

いい時代だった。