ちむどんどんという今年前半の朝ドラに
城端出身の俳優さんが出ると
この辺りは沸きたっている。
私はこれがよくわからない。
いい演技をして評価を受けるのは分かる。
「ドラマに出るからおめでとう」
そういうふうに
朝ドラや大河にレッテルをはるのは
必要以上にその枠のドラマの出来の良しあしを抜きに評価することで
怖いことだと思っている。
「カムカムエブリボディ」、その前の「エール」も
戦争時代を描きながら掘り下げが今一つだったと感じた。
要はおもしろくなかったのだ。
その辺の不満を
赤旗5/15日曜版の
作家島田雅彦のインタビューを読んで
私の気持ちを言い当ててくれているような気がしたので紹介したい。
「韓国や北欧など、魅力的なドラマが作られているところでは必ず政治的、社会的な変化が起きています。内部矛盾と真剣に向き合うから魅力的なドラマが生まれるのだと思います。昨今の日本のドラマや映画が世界的なマーケットで評価が高くないのは、制作者の政治や社会との向き合い方の反映です。日本が経済だけでなく、文化的にもレベルダウンしているのではないか。そんな緊張感を持っています」
向き合っていないのだ。
韓国ドラマを見ていると
日本の向き合わない姿勢がよくわかるのだ。
大河すごい、朝ドラすごいと言っている場合ではない。
私たちも演技を見てから本当に褒めてあげようではないか。