「年収90万円で東京ハッピーライフ」を読んで
大原扁理さんの3冊目の本です。
週2日働き
残りをいわく「隠居」して暮らす大原さん。
年齢は35歳ぐらいかしら。
すでに本を何冊も出していらっしゃいますから作家さんですね。
大原扁理さんの満足の最低基準は
「好きなことをしているか」ではなく「いやなことをしないでいられるか」
だといいます。
これはとてもおもしろいと思いました。
「好きなことを仕事にしろ」と言われますが
だいたいそんな好きなことが見つからないのが現実です。
それを
「一番やりたくないことは何か。それをやらずにいられる状態を満足の最低ラインとします。ちなみに私が一番イヤなのは『本当に必要ではない、よくわからないもののために働くこと』です。もっと大きくすれば、『だれが何のために作ったのかよくわからないルールに従うこと』と言えるかもしれません」
と言い切っています。
でも考えてみるとそれをやれるのはとても贅沢なことかもしれない。
最近 仕事でわけのわからないルールが増えてきています。
ルールのためのルール、安全のための安全のための安全
ご意見への過剰な反応などなど…。
訳が分からないことを飲み込んでやることのなんと多いことか。
この本を読むとこういう生き方があるのだと
気持ちが楽になりますね。
収入が少なくても安物買いをするのじゃなく
お金を払う価値のあるものを買う
お金が喜ぶ使い方をする
というのは
昔好きだった小林正観さんと同じ考え方です。
テレビは見ないけど
好きな番組が
「荻上チキのSession」「大竹まことのゴールデンラジオ」
というのは私もそうなので
同じ血が流れているようでうれしかったです。
勉強になった という一冊でしたね。