森喜朗氏が
知人秘書のことを「女性と呼ぶには高齢」
などと言って再び物議を呼んでいたが
50過ぎると
人は頑なでそれまで持っている意見を変えることはなかなか難しい。
森氏だけでなく
似たような人が国のトップの大方を占めているのが
この国の惨状なのだが
政治だけではない。
文化人だってそうなのだ。
以前に土曜夜はずっとBS朝日放送で
「男はつらいよ」を見続けていたことを書いたが
私にとってショックな場面が出てきたことがあった。
それは吉岡秀隆演ずるさくらの息子満男が
バイクで旅をしていた時の場面だ。
バイクで転んだ満男を
壮年の男性ライダー(笹野高史)が助ける。
お金を持っていないと知って夕飯もご馳走してくれる。
ところが宿に泊まって寝ている時に
このライダーが化粧をして
満男を襲うという設定になっていた。
これを見ていると
ゲイの人=性的暴力もやっちゃう人
みたいな感じに受け取れて
差別的なことを平気でやっていると思えた。
満男がまだ若い時だから
今から30年ほども前で無理からぬことと言えばそうなのだが
ネットを見ていて
朝の情報番組に出た山田洋二監督が
今は細かいことにうるさくて息苦しい時代になった
みたいなことを言っていたと知って
この場面を再び思い出したのだ。
せやろがいおじさんの違和感。6分29秒
おっしゃる通り
山田洋二監督が
「努力しても報われない人々もいる、そういう人生を描くのが
映画だ」
と言っているのも先日目にして
寅さんもほんとにそうだし
大好きなのだが
あの場面はほんとに嫌だった。
山田洋二監督だって間違っている。
間違いは間違い。