はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

おむつ替え

祖母は恐れていた。

92歳ごろだっただろうか。

足が弱ってきてだんだん歩くのが大変になってきた。

 

祖母はすごいがんばり屋で

普段の生活で無駄な時間がないように

仕事をして

かといってユーモアもある人で

立派に生きた人だった。

 

その人が最後に極度に恐れていたのが

オムツになることだった。

 

でも残念ながら

脳梗塞になり

オムツ生活になった。

 

母は施設に預けず

家で祖母の世話をすることに決めてくれた。

 

介護で一番残酷なのは

身内がオムツの世話をしなければいけないことだと思う。

 

母はよく頑張ってくれたが

時には祖母に意地悪なこともあった。

 

でもわたしはそれは母が第一介護者だったから当たり前のことだと思う。

 

近所に祖母の娘の叔母が二人もいて

協力的だったし

私だってオムツを変えたよ。

 

私は第二介護者なのでできるだけ

祖母にやさしくしようとした。

それが第二介護者の務めだと思いました。

 

父が末期を迎えた時は

病院に行って

母も私も父のおむつの世話をすることはありませんでした。

それがありがたかったと思います。

父もプライドの高い人だったので

私や母にオムツの世話をされるのは

悔しかっただろうと思うからです。

 

病院に行っても

父のおむつを替えるときには

席を外していました。

 

オムツを変えられる人は残念でしょう。

それをいろんな人に見られるのは残念でしょう。

 

私もできたら

一人でも少なくしたい。

私のおむつ替えを見る人を。

 

できたら知らない人に仕事でやってもらって

知っている人には見てほしくない。

 

そんなことを願うのはすごい贅沢なのでしょうね。