学習発表会の日は残念ながら雨が降って
とても寒い日だった。
なのに
子供たちは
アイスを食べながら横を通り過ぎていく。
しかも「森永アイスボックス」という
パインアップル味の氷を1センチ角ぐらいの
かけらに砕いてある
真夏向けのアイスを持ち歩いている子が
たくさんいて本当に子どもって
寒さに鈍感だとびっくりするのだ。
ぜんざい受付に座っていた時
一人の男の子が
その森永アイスボックスを振り回して
10個ぐらいのかけらを落としてしまった。
「あーっ!!」と言いながら
男の子は氷のかけらを拾う。
そして拾った氷を
ぽいっと口の中に入れた。
それは私たちです。
私たちの子供の頃です。
とてもうれしくて笑って男の子を讃える。