「夕去り(ゆうさり)の茶事」
は夕方から始まる茶会ですが
先生が催してくださいました。
昼が夜になるだけで大した違いはないのでは
と思っていたのが大間違い。
今のように電気のある時代ではなく
電気がない時代を想定しての茶会で
真っ暗な中で燭台のろうそくの明かりを頼りに
進められていきます。
6畳ほどの部屋に燭台が3ヵ所。
でも
はっきり言ってほとんど見えません。
特に「色」ですね。
実際の色がどんなだか、茶碗にしろ、水指にしろ
よく見えないんです。
電気がない時代の生活って昼で生産的な活動は終わってましたね。
夜はくつろぐか休むかしかできないですね。
でも
暗いからこそ
神経が明かりのある部屋のまん中のお点前に集中して
気持ちがつながる感じがあるんですね。
夕去りの茶事は、
茶事の中でも面白くて醍醐味があると言われるのも
わかる気がしますね。
でも明るいところに来ると
ホッとするのよ。
暗闇の中にいるのはとても疲れるのよ。
今の時代に本当に感謝です。